2014/04/09

Windows 8 記憶域について

 Windows 8には記憶域というものが存在するらしいので、試してみようと思う。

まずその前に環境を記載する。
・マシン: HP ProLiant MicroServer N54L
・HDD: WD40EFRX-68WT0N0
・OS: Windows 8 Pro 64bit

ここで、WD40EFRX-68WT0N0単体でのベンチマークを貼っておく。
・測定ソフト: CrystalDiskMark 3.0.3 Shizuku Edition x64
ランダムデータ 1000MB 5回
ランダムデータ 4000MB 5回
自分は容量と耐故障性を考慮してRAID5orRAID6をデータストレージとして使用しています。
MicroServerでは光学式ドライブの箇所にもHDDを設置できるため、OS用にHDD1台とし、データ用にHDD4台使用します。
管理→ディスクの管理
にてRAID5を作成できるのですが、この機能はServer系のOSでのみ利用できるので、Windows 8ではグレーアウトしてます。
よって、クライアント系のOSであるWindows 8では記憶域というものを使用します。
コントロールパネル→システムとセキュリティ→記憶域
と進みます。
「新しいプールと記憶域の作成」をクリックし、記憶域プールを作成します。
ここで、データ用HDD4台を選択し、「プールの作成」をクリックします。
名前とドライブ文字は適宜に設定し、回復性の回復性の種類を「パリティ」にします。
プールの全容量が14.5TBで作成可能な記憶域の最大サイズが9.7TBとなり、66%しか使用できないことになりますが、ここではそのまま「記憶域の作成」をクリックし、一度記憶域を作成しておきます。
これは、HDD3台での運用を前提としているため、GUIでは33%のパリティ作成で固定されているためです。
なので、CUIにてパリティが25%の記憶域を作成します。
これは記憶域プールが作成されていることが前提ですので、上記で一度記憶域プールと記憶域を作成しておいたのです。
コマンドでは、
・記憶域プールの名前(デフォルトでは「記憶域プール」となっている。)
・記憶域に使用するHDDの台数
・ 作成する記憶域の容量
が必要になります。
コマンドは、Windows PowerShellにて実行しますので、管理者権限にて起動させます。
以下は、自分が実行したコマンドです。

PS C:\WINDOWS\system32> new-virtualdisk -storagepoolfriendlyname 記憶域プール -friendlyname 記憶域Storage -provisioningtype thin -numberofcolumns 4 -resiliencysettingname parity -size 10.50TB
new-virtualdisk: 記憶域の作成
-storagepoolfriendlyname: 記憶域プールの名前を指定
-friendlyname: 記憶域の名前を指定
-provisioningtype: シンプロビジョニングを指定
-numberofcolumn: 使用するHDDの台数を指定
-resiliencysettingname: 回復性の種類を指定
-size: 記憶機のサイズを指定
(ここの説明は厳密に調べたわけではないので、要注意)

以下が、コマンドの結果です。

FriendlyName        ResiliencySettingName OperationalStatus   HealthStatus        IsManualAttach                     Size
------------        ------------------- -----------------   ------------        --------------                     ----
記憶域Storage       Parity              OK                  Healthy             False                           10.5 TB
FriendlyName: 記憶域Storage(記憶域の名前)
ResiliencySettingName: Parity(回復性の種類)
OperationalStatus: Healthy
HealthStatus: Healthy(記憶域の健康度?)
IsManualAttach: False(再起動時の自動マウント?)

無事に記憶域が作成されましたか、
コントロールパネル→システムとセキュリティ→記憶域
で確認します。
無事に作成されていたら、最初に作成した記憶域(デフォルトでは「記憶域」という名前)を削除し、先程作成した記憶機をフォーマットします。

作成した記憶域(WD40EFRX-68WT0N0×4台)のベンチマークは以下のとおり。
ランダムデータ 1000MB 5回
ランダムデータ 4000MB 5回

やっぱりパリティ計算が入るので書き込みはとても遅くなっている。
更にシーケンシャル書き込みの際、AMD Turion NEO N54LでSystemが10~20%のCPU使用率になるのが気になります。
ptTimer1つあたり~20%なので、8チャンネル録画でも問題ないと思う。

参考サイト
HDD6台でWindows8の記憶域プールを使用する方法@5.25inch floppy
記憶域スペース@薩摩藩中仙道蕨宿別邸

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