2014/04/05

HDDのテストについて

久しぶりに新たにHDDを購入したので、初期不良チェックをまとめておきたいと思う。
 HD Tuneのフリー版(Ver.2.55)が2TiB以上のHDDを正しく認識しないなど、使用するツールも変わってきたためである。
注意事項としては、私は基本的にWesternDigital製のHDDしか購入しないため、一部ツールは他社製品では使用できないと思われる。

CrystalDiskInfo(水晶雫 Ver.)
HDDのS.M.A.R.T.(健康状態)を監視するツール。
私は特別版であるCrystalDiskInfo 6 Shizuku EditionのUltimateを使用している。
2014/4/4現在の最新版は、6.1.9aである。
各種テストを行う前にインストールしておくことにより、HDDの変化を観察することが可能。
ここで気をつける項目としては、C4、C5、C6の生の値が0から増えていないかどうかである。
もし、増えるようであればそのHDDは初期不良として交換してもらうべきである。
購入店に相談しに行く際は、画面を印刷して一緒に持って行くと話が早く進む。

WD Red SMART ロード/アンロード ユーティリティ
WesternDigital Redシリーズには、IntelliParkのタイマー時間を300sに延長する(ファームウェアの更新)ソフトウェアが提供されている。
通常、出荷時に300sに設定されているようであるが、一部のHDDは8sに設定されている可能性があるため、確認をしておいたほうが良い。
HPの説明は分かりづらいので、以下に解説を載せる。
1) wd5741.exeをダウンロードする。(ここではCドライブ直下へ置く事とする。)
2) コマンドプロンプトを管理者権限で起動する。
3) cdコマンドでwd5741.exeがおいてあるフォルダに移動する。
4) オプションの確認

  C:\>wd5741 -?
  WD5741 Version 1
  Update Drive
  Copyright (C) 2013 Western Digital Corporation

  Syntax:
  WD5741 [-d?] [-dn] [-dall] [-s] [-bn] [-?]
  where
  -s          Stop updating on first failure
  -bn         Set maximum bytes per command (default=512)
  -d?         List available drives
  -dn         Update the specified drive
  -dall       Update all applicable drives

  -?          This help message

5) PCに接続されているHDDの一覧を表示させる。

  C:\>wd5741 -d?
  WD5741 Version 1
  Update Drive
  Copyright (C) 2013 Western Digital Corporation

  -Dn   Model String                       Serial Number              Firmware
  -D0   WDC WD40EFRX-68WT0N0   WD-XXXXXXXXXXXX   80.00A80
  -D1   WDC WD40EFRX-68WT0N0   WD-XXXXXXXXXXXX   80.00A80
  -D2   WDC WD1001FALS-00J7B0   WD-XXXXXXXXXXXX   05.00K05
  -D3   WDC WD30EZRX-00MMMB0   WD-XXXXXXXXXXXX   80.00A80

6) 上記一覧より、ファームウェアを更新したいHDDを選択する。(ここでは、D0とD1はRedシリーズである。)

  C:\>wd5741 -d0
  WD5741 Version 1
  Update Drive
  Copyright (C) 2013 Western Digital Corporation

  WDC WD40EFRX-68WT0N0   80.00A80   Drive update not needed

  C:\>wd5741 -d1
  WD5741 Version 1
  Update Drive
  Copyright (C) 2013 Western Digital Corporation

  WDC WD40EFRX-68WT0N0   80.00A80   Drive update not needed

ファームウェアが80.00A80であれば、IntelliParkのタイマー時間は300sのようである。
という事は、GreenであるWD30EZRX-00MMMB0も300sなのだろうか?

Data Lifeguard Diagnostics
何故かRedシリーズのページにはリンクがないので、他のシリーズのページから辿る必要がある。
Ver.1.25は不具合があるみたいなので、Ver.1.24を使用する事をお勧めする。
1) QUICK TEST
この時点でエラーが出るようであれば、エラー画面を印刷して購入店へ。
念を入れるのであれば、EXTENDED TESTを行ってみる。
2) EXTENDED TEST
ゼロフィルする前にテストを行う理由としては、ゼロフィルを行うと不良セクタが代替処理されてしまい、一見正常なHDDに見えるためである。
3) WRITE ZEROS(QUICK ERASE)
上記のQUICKとEXTENDEDのテストは読み取りによるテストですので、今度は書き込みを行う。
4) WRITE ZEROS(FULL ERASE)
全体にゼロを書き込んで、不良セクタがないか確認する
5) EXTENDED TEST
全体に書き込みを行った後で、読み取りができない不良セクタが発生していないか確認する。
6) VIEW TEST RESULT
今まで行ったテストの結果を見る。

WD40EFRXは読み込み速度がと書き込み速度約75~145MB/sなので、1つのテストが終了するのに約11時間かかる。
このツールは複数起動が可能なため、テストを行う台数分起動させて一度に行うのがいいでしょう。
Turion II NEO N54LでCPU使用率が1つあたり10%以下ですので、問題ないでしょう。

WipeDisk
使い方は、ハードディスク・USBメモリ内の全データを完全消去するソフト「WipeDisk」@フリーソフトラボ.comを参照。
Data Lifeguard Diagnosticsではゼロ書き込みしか行えなかった為、このソフトを使用してランダム書き込みを全領域に対して行う。
ランダム書き込みであるため、速度は約~100MB/s程度であるし、CPU使用率も10~20%(Turion II NEO N54L)である。
ランダム書き込み終了後に、再度Data Lifeguard DiagnosticsでEXTENDED TESTを行う。
これによりゼロ書き込みでは発見できなかった不良セクタも発見できるかもしれない。(今まで不良セクタにより交換したHDDは最初のEXTENDED TESTで発見されているため、ここまでやっていれば大概は問題のないHDDである。)

・RMA申請
https://westerndigital.secure.force.com/WarrantyCheck?lang=ja
にシリアル番号を入力して登録して、故障したHDDをメーカへ送付し交換してくれる。
http://websupport.wdc.com/warranty/warrantycheck.asp?custtype=end
で保証の期間を調べることができる。
Redシリーズは、初期不良1ヶ月(TSUKUMO)、店舗保証1年、メーカ保証3年です。

0 件のコメント:

コメントを投稿